ウイルス対策、クリーニング所として出来ることは?
日々、ニュースを追う中でもわかるように感染拡大が報じられています。
治療法も未だ確立されてない以上、各家庭で自衛策を講じるしかないのも不安かと思います。
先日、業界紙にこんな記事が引用で紹介されていました。
’’コロナウイルスは正しく知れば「防御」できる
飛沫感染と「接触感染」をどう避ければいいか”
https://toyokeizai.net/articles/-/327779
久住 英二 : ナビタスクリニック内科医師
東洋経済オンラインの記事です。
ざっくりポイントをまとめると↓
”・いちばん大事なのが、体力・免疫力の維持。十分な食事と睡眠が必要。
・さらに徹底すべきは石鹸による手洗い。目安は30秒。
・コロナウイルスはエンベロープという、脂を主成分とする膜に包まれている。
石鹸は脂の膜を壊し、ウイルスを殺す働きがある。
・帰宅後のうがいより、外出中はこまめに水分を取って喉の粘膜を
洗い流し、潤す方が良い。潤すことで粘膜の異物排除機能を高めることが出来る。”
脂を落とすことが肝心!?
上記の記事を見る限りでは、エンベロープをどうするかがポイントのようです。
・エンベロープとは(ウィキペディア(Wikipediaより)
エンベロープはその大部分が脂質から成るためエタノールや有機溶媒、石けんなどで処理すると容易に破壊することができる。このため一般にエンベロープを持つウイルスは、消毒用アルコールでの不活化が、エンベロープを持たないウイルスに比べると容易である。(Wikipediaより抜粋)
・ウイルスの抵抗力は鎧よりも筋肉?(株式会社メッツHPより)
https://www.mets-tokyo.jp/case/2019/11/18/23
”エンベロープウイルスの膜状のものを破壊してしまえば、ウイルスは死滅しますが、
ノンエンベロープウイルスは膜状のものを持っていない分、ウイルス自体が強固に形成されています。”(HPより抜粋)
調べる限り、出典が定かではないので確たることは言えないのですが、
コロナウイルスがエンベロープウイルスの類であるならば、脂を落とすことがウイルスに対して有効であると考えられます。
では、衣類に対してはどうか?
普通に生活している限り、衣類にも付着していると考えるならば、こまめな洗濯も大事だと思います。
という訳で、簡単ではありますが洗濯方法について解説致します。
上記のことから洗濯方法として有効なものとして挙げられるのが↓
・ドライクリーニング(有機溶剤を用いた洗浄方法。主に油汚れに対して有効に働く。スーツ・ジャケットなど着用される方におすすめ。)
ドライクリーニングは商業クリーニング(つまり、家庭では出来ない洗い方)ですので、気になる方はご相談ください。
家庭で洗えるものに関しては素材や色・汚れ具合などによって洗剤選びが変わって来ます。
代表的なもので、威力の強いものから順に記すと
・粉末洗剤
アルカリ性のため、酸性である皮脂汚れに直接働きかける。しっかり汚れを落としたい時に有効。白Yシャツや淡色の衣類、タオルなどにおすすめ。35℃~40℃のぬるま湯でよく洗剤を溶かして洗うと威力が発揮される。濃色の衣類や毛・絹のようなデリケート素材には適してないため除く。
・液体洗剤
普段の洗濯用に。液性は弱アルカリ性と中性のものが多い。洗浄力で選ぶなら界面活性剤の割合が多いものを選ぶと良い。
・おしゃれ着用洗剤
液性は中性。界面活性剤の割合が低いので洗浄力は一番弱いが、その代わり毛・絹などのデリケート素材にも使用できる。出来れば手洗いがおすすめ。しまう前には一度ドライクリーニングも検討するのが◎
気をつけていただきたいのが、洗浄力が強いほど衣類への影響も大きいことがほとんどですので
その辺りを考えながら洗っていただくのが良いと思います。
例えば、普段は洗いやすいものを着用し、液体洗剤で洗う。時々しっかり洗うために粉末洗剤を使用するなど。
いずれの場合も、洗剤表示や洗濯表示をよくご確認の上洗ってください!
ご不明な点はもちろんご相談も受け付けます!
JIS取り扱い絵表示記号 新旧対照表(無印良品HPより)
https://www.muji.net/mt/contact/img/laundrysymbols201612.pdf
また、確かな情報がまだ十分とはいえないので、今回引用した情報も決して鵜呑みにせず、
あくまで参考程度としてください!
昨今、衣類の多様化によりクリーニングもかなりケースバイケースで洗浄方法を考えることが多くなっています。
今後、具体的なケースもアップしていこうと思います!
手洗いと共に、衣類の衛生管理も一緒に行って感染を防ぎましょう!
(店長 川崎)